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FASシリーズ中継タイプ新発売の案内

1.5mmピッチドロワーコネクタ ケーブル中継タイプ

「FASシリーズ」は、1.5mmピッチのドロワーコネクタです。
ドロワーとは引き出しという意味で、ドロワーコネクタはコピー機、複合機、遊技機器機等の箱物の接続部分や機器に付属するパネルの開閉時の本体との接続部分などユニット間の接続に使用されています。嵌合箇所が見えない部分での接続が多い為、ガイド機構、有効嵌合長、フローティング機構の採用が求められています。
当社ではこれまでに、基板対ケーブル用コネクタ・ケーブル中継コネクタを備えた2.5mmピッチドロワーコネクタ「FAシリーズ」、基板対ケーブル用コネクタの1.5mmピッチドロワーコネクタ「FASシリーズ」を発売しています。

今回発売する「FASシリーズ」ケーブル中継タイプはケーブル対ケーブルコネクタであり、市場の変化に対応すべく、軽薄短小と品質向上の要求により開発しました。FASケーブル中継タイプは圧着コンタクトを長さ別に3種類用意し、電源、グランド、信号の3段階の時差接触(3段活線挿抜)が任意の箇所に設定できることで、設計の幅を広げます。

既に発売されているドロワーコネクタ同様、コネクタの誘い込み角度を広げることで斜めからの嵌合時の位置調整を容易にしました。嵌合した後のストレス軽減のために充分なフローティング機構(XY方向に最大±1.4mm)を設けています。それを生かすために誘い込み量をXY方向に±3mmと大きくとっています。更に、誘い込み時にはコンタクトが接触せず、コネクタ同士が真っ直ぐになってからコンタクトが接触する構造にした事でピン座屈防止を実現しています。接触コンセプトはコンタクト挟み込み2点接触を採用しており、有効嵌合長を3.4mmにすることで高信頼接続を実現しています。定格電流は、AWG#24で2.5Aを確保。ケーブルはAWG24~28のディスクリートケーブルに対応しています。極数バリエーションは4極から40極まで2極刻みで19種類のバリエーションを展開しており、幅広いニーズに対応出来る製品です。


<FASシリーズ主な特長 >
・ケーブル側コネクタ(FAS01)、基板側コネクタ(FAS11)、ケーブル中継用コネクタ(FAS12)を
 用意しています。
・FAシリーズと比較し30%以上の小型化を実現しました。
・嵌合誤差XY方向に±3mm吸収する誘い込み機構を搭載しています。
・ケーブル側コネクタのネジ止め部分の可動により、嵌合後の可動を最大XY方向±1.4mm吸収可能です。
・有効嵌合長3.4mmの高信頼設計です。
・挟み込み2点接触構造によりコンタクトの座屈を防ぎ、安定した接触力で信頼性を向上しています。
・活線挿抜(時差接触)対応品を用意しています。(ケーブル中継用コネクタは3段時差接触に対応)


<FASシリーズ主な仕様 >
・インシュレータ材質 :PBT(ガラス繊維入り)UL94V-0材、黒色
・コンタクト材質 :[FAS01/12]銅合金 [FAS11]黄銅
・コンタクト仕上 :[FAS01/12]ニッケルメッキ下地、(接触部)金メッキ仕上、(圧着部)錫メッキ仕上
  [FAS11]ニッケルメッキ下地、金メッキ仕上
・ワッシャー/リベット材質:ステンレス
・定格電流 :(FAS01/FAS12)
          AWG#24:1端子につき3.0A MAX.
          AWG#26:1端子につき2.5A MAX.(20ピン以下なら3A可能)
          AWG#28:1端子につき2.5A MAX.(10ピン以下なら3A可能)
          (FAS01/FAS12)
          AWG#24:1端子につき2.5A MAX.(20ピン以下なら3A可能)
          AWG#26:1端子につき2.0A MAX.(10ピン以下なら3A可能)
          AWG#28:1端子につき1.5A MAX.( 8ピン以下なら3A可能)
・接触抵抗 :30mΩ以下
・耐電圧 :AC650V、1分間
・絶縁抵抗 :DC500V、1000MΩ以上
・使用温度範囲 :-40℃~+85℃
・挿抜耐久性 :500回
・適合ケーブル :AWG#24/26/28(ケーブル被覆外径φ0.88~φ1.11mm)ディスクリートケーブル

※FASシリーズのカタログPDFは、こちらのページからダウンロード可能です。