32Gbps 高速伝送対応 0.55mmピッチ 高性能同軸ハーネス TSLシリーズ
<開発コンセプト“NeGSSUC(ネグサック)”>
TSL シリーズは、"NeGSSUC=Next Generation Super Speed Micro(μ) Coaxial Connector"を開発コンセプトとして、5G・IoT・AI 等の新たな技術革新に対応すべく、高速伝送に対応した次世代の同軸ケーブル用コネクタとして開発しました。コネクタの性能を最大限に発揮できるよう、減衰・遅延の少ない東京特殊電線株式会社製の高性能同軸ケーブル
「RUOTA(ルオータ)」* を採用し、32Gbps の高速伝送を実現しています。
高速伝送においてはケーブルアセンブリでその性能が左右されるとも言われます。ケルでは指定工場にてアセンブリを行い、ケル内で全数検査の上、数少ない高速伝送を保証したハーネス製品として提供します。
TSL シリーズはこれまでにケルが培った高速伝送技術のすべてを投入し、まさに次世代のインターコネクションを担う製品です。
*「RUOTA」は東京特殊電線株式会社の登録商標です。第5594596 号
<ターゲット>
<特長>
1. 32Gbps 差動高速伝送が可能
TSLシリーズはハーネス長1,000mm で32Gbpsの差動高速伝送を可能にした次世代ハーネスです。0.55mm ピッチ、31ピンで差動10 ペア(AWG#32 同軸20本結線)、1ハーネスで320Gbps の伝送が可能になります。
高速信号対応は低損失・低スキュー化により実現されています。
2. シグナルインテグリティ設計
▶コネクタの材料・形状・寸法調整によるインピーダンスコントロール >>減衰量改善・共振対策
インピーダンスコントロールに加え、グランドの落とし方や伝送経路をなだらかにすることで共振対策を行っています。▶インサートの潜り込み量削減・最小スタブ設計 >>減衰量改善
接触信頼性にかかわる有効嵌合長は0.5mmで設定し、インサートの潜り込み量を削減しています。また伝送特性にかかわるスタブ長の設計も最適化しています。
▶多点グランド設置 >>ノイズ(EMC)対策
コネクタ間グランドには多点バネ接触を採用しています。※下図はライトアングルタイプ(TSL00-31L)
3. 高性能同軸ケーブル「RUOTA」*とのコンビネーション
高性能同軸ケーブル「RUOTA(ルオータ)」との組合せにより、低損失・低スキューが実現可能です。*「RUOTA」は東京特殊電線株式会社の登録商標です。第5594596号
▶ケーブル長とビットレートの目安
ハーネス長は100~6,000mmに対応しています。それ以下/以上のハーネス長を希望する場合は当社までご相談下さい。同軸線はAWG#32およびAWG#36に対応しています。
▶ハーネス製品としての高いクオリティ
ケルでは指定工場にてハーネスアセンブリを行い、当社で全数検査をした上で納品します。
RUOTA AWG#32, 1,000mmまでであれば、ペア内スキューを保証します。
▶ケーブル曲げによるスキュー/位相変化
以下はケーブル曲げによるスキュー計測を行った結果です。狭い機器内での引き回しでも問題なく使用可能です。4. 設計の可能性を拡げるバリエーション・ピンアサイン
▶バリエーション
接続方式は垂直接続と水平接続に対応しています。ストレートタイプ(TSL00-31S)は吸着テープが付いており、自動実装に対応しています。
▶ピンアサイン
AWG#32の場合、差動10 ペアで同軸20 本結線、AWG#36の場合フル結線(同軸31 本)が可能です。以下の例以外にも柔軟に対応しますので、当社営業担当までご相談ください。
5. 挿入・抜去がしやすいロック機構
クリック感のあるロック機構を持ち、プルテープにより簡単・確実な抜去を実現します。
<特注ハーネス対応>
ケルでは、お客様の要求仕様に応えた特注ハーネス品の提供を行っています。ハーネス専門の技術者が設計を行い、ケーブル等の部品調達・管理はケルが行います。
さらに、ハーネス完成品として品質保証しますので、安心して使用して頂けます。